BORDER!2021

@ゼスト御池地下街
2021.12.05(Sun)12:00~18:00
DIALOGUE 01

Yokoのゼンタングルアート

BlueArt

Yokoのゼンタングルアートゼンタングルで感情と向き合い、表現する。 BlueArt擬人化された感情達の自分だけの世界観。

Yokoのゼンタングルアートについて

ゼンタングルアートについて、どのようなものか教えていただけますか?

Yoko ゼンタングルアートはアメリカで生まれたアートで、哲学を学ばれているリックさんとカリグラフィーの講師をされているマリアさんという方が考案されたものです。絵を描きたいけれど描く自信がない、という人に向けて、絵を描いてもらう方法はないかということで思いついたアイデアが始まりと言われています。ゼンは日本の禅、タングルは絡むという意味があって、限られたスペースの中にタングルと呼ばれるパターンを描いていくアートになります。絵を描けないと思っていた人が、タングルを描いてスペースを埋めていくことで、描けた!と感じることができて、リラックスしたり、自己肯定感を上げることができるんです。

幾何学的な模様だという印象を受けたのですが、模様の描き方は大体決まっているのでしょうか?

Yoko オリジナルタングルというリックさんとマリアさんが考案されたタングルが200 種類近くありまして、それ以外にも、ゼンタングル認定講師が考案して認定されたタングルがあるんですね。ただ、その描き方通りにする必要はなくて、自分が描きたいように描いていいといわれています。

初心者の方は教わりながら描いて、慣れてきたら自分のやりたいように描くというような感じなんですね。

Yoko そうですね。私も絵心がないのですが、初めて描いた時に、あ、描けた!って思えるぐらいタングル自体がすごく簡単なんですね。

ワークショップを開催されているのがオンラインであったり対面だったりと、さまざまな場面でされている印象を受けました。

Yoko 子供でもできるようなアートなので、夏休みは小学生にワークショップを開いて、ポーチとか筆箱に描いてみようか!という形でやりました。もちろんオンラインの方でも対面が難しい関東の方に向けてワークショップをやっています。それから、毎月、堀川五条にあるお寺の方で住職さんの法話を聞いた後にゼンタングルアートを描いてみよう、という活動をしています。少しずついろんな活動を始めているという感じですね。

ワークショップを開催されているのがオンラインであったり対面だったりと、さまざまな場面でされている印象を受けました。

Yoko 子供でもできるようなアートなので、夏休みは小学生にワークショップを開いて、ポーチとか筆箱に描いてみようか!という形でやりました。もちろんオンラインの方でも対面が難しい関東の方に向けてワークショップをやっています。それから、毎月、堀川五条にあるお寺の方で住職さんの法話を聞いた後にゼンタングルアートを描いてみよう、という活動をしています。少しずついろんな活動を始めているという感じですね。

こういう気持ちを描きたい!というような、意味付けをされた模様はあるのですか?

Yoko 精神的な気分がだいぶ関わってくるところがあります。今日はお花みたいなものが描きたいな、と思ったらお花のようなタングルを描くというように描くときもありますし、何も考えずに、ペンを持った瞬間から気分に合わせて描くという時もあります。

その時の自分の内面を目の前に表現していくんですね。

Yoko そうですね、すごくイライラしている時は毒々しいものができる日もあります(笑)でも、そこで紙の上に吐き出しちゃうので、気持ちがスッキリするのと、頭が整理されている感じがありますね。

日記に記して自分の心と対話される方っていると思うんですけど、前川さんの表現の仕方だと、後から作品を並べてみることで自分と向き合える気がします。

Yoko ゼンタングルをするときに使う公式タイルという紙がありまして、リックさんとマリアさんが、作品の裏側に描いている時感じた気持ちや描き終わったあとの気持ちを書きましょう、とおっしゃっています。そこで自分の気持ちと向き合うことを勧めているんだと思っています。

描き慣れるにつれて、自分はこの感情の時こんな模様を描いているというような分析ができたりするんですか?

Yoko そうですね。毒々しいものを描いているときは幾何学的な模様が多くなります(笑)恋愛映画を見たときはハートの形やお花の形が出ていたりと、すごく気持ちが出ているなと感じます。

BlueArtについて

作品について教えていただけますか?

BlueArt 作品は統一性のあるイラストをずっと描いていて、それを描こうと思う瞬間が日常生活にあるんです。僕は感情の波が定まっていない方で、気分が沈んだ時にその気持ちを忘れないように日記のような形で描いています。僕のイメージでは、イラストは頭の中に住んでいる住人でして、感情を擬人化することでこんなことあったなと思い返すことができますし、気分が落ち込んでいる時にしか描けない構図があると思うので、そういう気分の時に何も形に残さないのはもったいないという気がするんです。この先、僕は芸術に携わっていきたいんですけれど、どういう方向性でいこうかは定まっていなくていろんなタッチや画材を試しています。大学でも美術をやっていて専攻は日本画なんですけれど、僕の気分が沈んだ時に生まれた人たちを見てもらうのもありかなと思って参加させていただきました。

今回出展されるシリーズは暗い感情から生まれた子たちという感じでしょうか?

BlueArt そうですね、シリーズの名前がPatients といって、患者さんという意味なんですけれど、自分が病院にいたわけではなくて、自分が心を怪我した時に傷を負った感情が擬人化して現れるということなんです。

暗い感情の子たちは治るという描写につなげたりされますか?

BlueArt その予定はないですね。治ったら面白くないというか、この人たちの魅力がなくなってしまうと思っていて...。逆に気分がハイになった時はPatientsの人たちが元気になるのではなく、元気な世界にいる人たちが活動しだすという考えなんです。Patientsの他にもdoctor.というシリーズがありまして、Patientsシリーズは口がないとか、doctor.シリーズは目の中にハートがあるだとか、シリーズごとに共通点があります。

感情が生まれる原因になったものが絵に反映されたりするんですか?

BlueArt 中にはあります。色で表現して物体を描いてないものや、言っても伝わらないようなこともありますが、例えば、すっごい人の目が気になったときに描いた作品だと、全員が敵に見えるような描き方で描いていて。そんな感じで意味が作品に含まれているものもあります。

Yoko × BlueArt

今までのお二人の話を聞いている感じだと、自分のアートを外に発信していこうという段階におられると思うのですが、今後どのように広げたいかとかSNSをどう活用していこうかとか考えたりされていますか?

BlueArt 僕は、今回出展するシリーズを日本中に広げたいという考えはなくて、ただただ自己満足で日記を書いてアップしているという感じなので、SNSの反応は割とどうでもいいんです。SNSにあげているのが刺さる人が一人でもいれば嬉しいなという感じです。

Yoko ゼンタングルを始めて講師になったら自分の事を周知してもらおうと思い、とりあえずInstagramをやってみようかということでアーカイブにしようぐらいの意識でやっていました。でもそれじゃだめなのかなとも思っていて...。講師になったからには広めたいというのがあるんですけれど、結構のんびりと考えている感じで(笑)それと、小さい頃から外国の方が好きで、海外の方と話しながら描けるというオンラインを目指しているんですけど、英語だと詰まるだろうなというのもありますし、一歩踏み出す勇気がないんです。中国語も勉強していたので、たくさんの人と一緒に楽しく描きたいというのが目標ですね。

Yoko BlueArtさんの作品を見ていたら、何か感情が出ている表情っていうのが私には見えて、妄想も好きなので、今こんな感情なんだろうなと考えたり。暗い表情の中で、目に意思を感じるな、こういう絵が描けるってすごいな、と思いながら見ていました。

BlueArt あまり作品の解説をするのが得意ではないので、そう感じていただけたらそれでいいというか。なので妄想好きな方はすごくありがたいです(笑)

Yoko こういう意味で描きました!って言われると、そこで認めなきゃいけないのでBlueArtさんが言ってくださったように、見た人の感情で、見た人の気持ちでと言われると、作品を見るのが楽しくなるし、私もそこからインスピレーションを得られるので、BlueArtさんの作品の目といい、仕草といい、すごく良いなと思って見ていました。

BlueArt 僕は自分の作品に統一性がないことがコンプレックスで、漫画とは違った複雑な絵を書くときに絵のタッチに統一感がなくて、前川さんのように一つのことを貫いている人がかっこいいなと感じています。

Yoko 私は他にも逆さ一発描きをやっています。ハリウッド俳優の写真を逆さにして、顔という認識をせずに形として捉えるとなんか描けちゃうっていう(笑)描いた後に、俳優さんへのラブレターを書くんです。冊子を販売することになったので、前川の妄想ブックのようなものが出来上がると思います(笑)実は1年半ぐらい前まで絵を1枚も描いていなかったんですが、最近は描くことが中毒になっているみたいです。毎日何かを描かないと手の動きが悪くなる気がして...。なので、仕事をサボっても描きたいという感情が沸き起こるぐらい毎日描いていますね。

お二人とも感情がキーワードな気がするのですが、対極的な気もして、不思議な組み合わせですね。

BlueArt でも、割と共通点を感じるところがあります。

Yoko 私も感情って結構大事かな思っていて、感情の整理のために毎日描いているという感じです。溜まったイライラを、私は描くことで吐き出している感じですね。

BlueArt 僕は芸術系の大学に通っているんですけど、そこに通っている人が持ってないものを前川さんは持っているというか、前川さんのように自分発信の何かを生み出す人が芸術家だと感じています。学校や受験予備校で描いてきた模写なんかは、技術は身につくかもしれないけど、何も生まれないというか。

Yoko 私にしたら、美大に行くってすごい憧れなんですよ。どうしても行きたくて、二年くらい前に京都芸術大学の通信コースへの申し込みもしたんですけど、家庭の事情で辞退したんです。そんな時に今の絵の先生と出会って、その先生が、人間は絵を描く力があるからそっくり描くことは練習すればできるけれど、それには個性がないと仰って、個性を大事にしなければなんのためのアートなんだという話をされて、そこから考えが変わって気持ちが自由になりました。

BlueArt 何を志すかにもよりますけど、僕の考える芸術が前川さんの考えと似たところがあると思うんです。なので、今回お話することができて良かったです。

話していると時間はあっという間に過ぎてしまいますね!終了の時間が来てしまいましたーお二人とも今日はありがとうございました!

一同 ありがとうございました!

Yokoのゼンタングルアート

ゼンタングル認定講師の前川洋子です。ゼンタングルとは簡単なタングルと呼ばれる模様を限られたスペースの中に描くことでリラックス、集中ができるアートです。絵心も全く必要ありません。あなたにぜひ体験してほしいです。

http://taiyang.stores.jp

BlueArt

様々な世界を創造して、そこの住人達を視覚化し、SNSに投稿しています。

https://suzuri.jp/yamauchi0903
聞き手
小寺 ことみ(BORDER!2021 イベントディレクター)
編集
大城 咲和(SHAKE ART!ライター)

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